Interview
花園開幕直前インタビュー
――花園の組み合わせ結果を見て、どのように感じましたか?
初戦はどっちが勝ってくるかわからないが、圧倒して勝っていきたい。自分が1年生の時の全国選抜大会で中部大春日丘に勝ってベスト8を決められたので、今年の花園も中部大春日丘と対戦してベスト8を決めたいです。去年はディフェンスがだいぶ仕上がっていてベスト8まで勝ち進めましたが、今年はまだ確立されてないので、花園までに仕上げていければいいなと思います。
――佐賀工業の良いところ、チームの雰囲気はどのように感じますか?
先輩に可愛がってもらって、1年生の時もラグビーしやすい環境を先輩が作ってくれたことと、いろいろな人と繋がることができたのがいいところかなと思っています。
――自分がチームから求められているのはどんなことだと思いますか?
アタックです。とにかくボール持ったら自分がランで仕掛けてボールを前に運ぶことが求められていると思います。自分でもそれを自覚し、実際に前に進むことでフォワードも動きやすくなると思うので、ボール持ったら少しでも前に出ることが役割かなと思います。
――10番から13番にコンバートしたことによる変化は?
高校でも3年間10番をするつもりで入ってきたので、コンバートした時は「なんで?」という感情が強かったです。10番も楽しいけど、周りのことをあまり気にせずにガツガツ自分からいけるところが13番をやっていて一番いいところかなと思います。だからこそ今年はまず自分から仕掛けたいです。
――花園に向けた意気込みをお願いします。
とにかくボールを持ったら活躍できるように頑張りたいです。
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支えてくれる方々からのメッセージ
姉・後藤愛花さん
誠実に努力し続ける、自慢の弟へ
翔大が入寮するために大分を出発する時、「15年しか一緒に住めなかった」と母に言った記憶があります。弟が中学生の時まで毎日喧嘩をしていましたが、佐賀工業高校に行くことを決めた時から、離れることが寂しく感じて、周りからブラコンと言われる程に弟にくっついて回る姉になってしまいました。
私はラグビーの知識がないため、ラグビーが大好きな弟としてしか見ていませんでした。正直、今でも弟が周りから賞賛されているのがどのくらい凄い事なのかあまり分かっていません。小学2年生で初めてグラウンドに行った時にラグビーをするのが嫌で走り回って逃げていた姿を思い出すと、今のラグビーに没頭している弟が別人のようで、夢中になれるものがある事が少し羨ましいです。
今年、大きな怪我をして初めての挫折を経験し、沢山悔しい思いをしているのを見てきました。弱音を吐けず、周囲に助けを求める事ができない性格上、1人で抱え込んで苦しかったはずです。注目されなくなる怖さや、孤独を感じながら、逆境に耐え抜いたこと本当に尊敬しています。どんな結果でも自分に驕らず、努力し続ける誠実な姿勢が翔大の1番の魅力であり、そんな翔大が私の自慢の弟です。
最後の花園は自分に自信をもって、胸を張ってプレーしてきてほしいです。今年は私も花園の地で応援できるので、ラグビーを心から楽しんでいる姿を見られることを楽しみにしています。見せつけてやれよ。
中学時代の先輩・島正輝さん
最後の花園、楽しんで!
翔大との出会いは中学時代の県選抜でした。上の学年に混ざって練習していた3人のうちの1人で、とてもシャイだったのを覚えています。当時から、持ち味のキレのあるステップで相手を抜いていくプレーは目を引くものがありましたが、弱気で自信が無さそうにプレーをしている印象でした。中学校が同じということもあり、少しずつ話すようになり、今では弟のような存在でもあります。
高校は別の進学先になりましたが、夏合宿では毎年試合をしていました。中学時代のプレースタイルとは異なり、自分に自信を持って強気にプレーをする翔大の変化に驚きました。攻撃も多彩で、パス、キック、ランその場の状況を瞬時に読み取り上手くゲームの組み立てができる選手になり、高校の進学先を決める時にもっと誘えばよかったと後悔もしました。
高校最後の花園で、いろんなプレッシャーがあると思います。今横にいるメンバーとできる残りわずかな試合を楽しんでください。高校2年生から注目選手としてあげられ、たくさんの人から応援される選手として誇りに思います。翔大らしいプレーを花園で見られることを楽しみにしています。頑張って下さい。